６月から「ぎふの木の住まい協議会」が主催する設計セミナーを開催してきました。ぎふの木の住まい協議会は県産材を使った体にも心にも、そして地域経済にも優しい家づくりを目指す工務店の集まりです。その会員工務店の若手向けの設計セミナーに設計講師として参加させていただきました。参加者が３０名を超えるとのことで、急遽うちの事務所の相談役（笑）でもある「あおいも」森田さんにも協力を仰ぎ、なんとか全工程を終えることができました。

先日はその最終日で、優秀な作品をまとめた方のプレゼンテーションと授賞式を行いました。参加者はおおむね入社４年目くらいの若手というくくりなのですが、みな地に足ついた設計で堂々たる発表会になったと思います。

面白かったのは工務店ごとに設計の色みたいなものが明快に見て取れたこと。若いながらも会社の設計方針だったり先輩からの教えがしっかり身についていて全体の層が厚い。設計事務所だと「やるやつはやる、やらないやつは去る。」みたいな殺伐とした選別みたいな構造になっているところが多いので、そうではない組織であることの強さを感じることができました。

皆さん本気で課題を提出されるので添削も力が入り、毎回くたくたになりましたがなかなか充実感あるれる体験をさせていただきました。私も飛騨に生まれた身ですので、地元にぎふの木を使った素敵な家がたくさん建つことはとてもうれしいことです。思わぬところで同級生や高校の後輩に出会ったり、新しいつながりがたくさんできたのも良かった！お互い教え、教えられながら育った地域に恩返していくことができれば、こんなに幸せなことはありませんね。