武川建築設計事務所

ぼくのすみたいいえ

2020.04.11更新

とうとう幼稚園が閉園となってしまったので今週から在宅勤務しながらの育児が始まりました。

ぐだぐだにならないように嫁と一日のスケジュールを立てて挑んだんですがうちのやんちゃ息子が予定通り動いてくれるはずもなく・・。今の所、作業効率は半分以下に落ちてしまっています。

仕事していると膝の上によじ登ってPCの前に陣取り「僕もやる」言ってくるので、息子のオーダーで設計しました。「ぼくのすみたいいえ」だそうです。

・100階建て戸建住宅
・1階は息子の遊び場
・2階はご飯食べるところ
・3階はお父さんとお母さんの部屋
・4階~100階は「やっぱいらない」
・脇にはサッカー場、客席40席、切妻の大屋根
・庭には巨大なヒヤシンスの群生地

やり始めると意外にもたくさん注文があって、窓は丸いのがいいとか、1階は入り口だけで窓はいらないとか、部屋の大きさは今いる部屋くらいでいいとか、サッカー場の柵には人が通れる小さい出入り口がいるなどなど、漠然とした大きな要望だけでなく、実際に住むときの目線にも立っているところに驚きました。

こんなふうに親の仕事を見ることができる時間もいいですね。
うちは実家が写真屋さんだったので、小さな頃からカメラやフィルム、現像機に囲まれて育ってきました。
当時流行った使い捨てカメラなんかは、壊したいざかりのこどもの格好のおもちゃでした。その御蔭もあって、写真にはずっと興味を持ち続けていて、写真を撮ることが今でも続く唯一の趣味になっていたりします。

建築家になってほしいとは思いませんが、こうやって新しい世界が広がって行くと思うと、しばらくは息子と過ごす時間と割り切って考えてもいいかなと思ってしまいます。

PAGE TOP