武川建築設計事務所

羊がやってきた!

2024.02.19更新

先日大久保の事務所に尊敬する石彫作家の近持イオリさんがいらっしゃいました。

おととし頃にお願いしていた羊の作品が出来上がったとのことで、滋賀から直接お持ちいただきました。ありがたや・・。お忙しい中時間を見つけては作業少しづつ製作をすすめてくれていたとのこと、うれしい限りです。

関ケ原で近持さんの「干支シリーズ」を初めて拝見したとき、石の質感と動物の特徴の不思議なマッチングにとても心惹かれました。特に羊がトラバーチンのざらっとした石灰質の肌合いと空隙のぼそぼそ感が羊の毛のもっさりとした感じをよく表現していて、硬い石でふわふわしたものを表現する思いもよらない感覚にただただ感心したのがきっかけです。せっかく仕事のご縁でお知り合いになれたので、身の丈に合わないとわかっていながらも私と息子の干支である羊をリクエストさせていただきました。

羊 2024
150x150x200
白トラバーチン(イタリア産)
「山に住み続けて、毛を切ることなく、まん丸となった姿の中で子供らがかくれんぼして遊んでいます。」
近持イオリ

実物をみてその存在感の強さにしびれました。羊の表情も可愛くもあり、りりしくもあり、謎めいた雰囲気もあって。毛玉に埋もれる子供たちもまた不思議な世界観を深めている気がします。

この羊のように私も強く自由に生きねばと感じています。

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