武川建築設計事務所

ベトナム視察2

2023.11.10更新

今年2回目のベトナム調査に行ってきました。時差ぼけと長距離移動の寝不足でフラフラでしたがやっと回復してきました。

分刻みのスケジュールで多くの場所をめぐり、先んじてベトナムに渡られた先輩方ととお会いしてきました。そのすべてが刺激的で、またしばらく知恵熱が納まらなそうです。
ベトナムは相変わらずの熱量で、道にあふれるバイクの喧騒とコンクリートを斫る打撃音、霧のように煙るスモッグ、混沌とした過密建築群、ギラギラとして商魂たくましい街の人々に圧倒されます。

前回と同じくベトナムは今の日本では感じられなくなってしまった大きな変化へのエネルギーみたいなものに満ちていて、そこににわかに訪れただけの自分まで高揚を感じてしまうほどです。しかし今回の調査では前向きな熱量だけではないベトナムの闇の部分も多く感じることができました。
自己責任、自由さの裏にある経済、健康面の大きなリスクだったり、異常なまでにお金が集まる一部の権力を持つ層とそれ以外の層の大きすぎる格差。つい最近弾けた不動産バブルの跡もいたるところに見られます。

短い期間ですが、そういったベトナムの現状を肌感覚で感じることができてきました。それと同時に一歩外に出て比較対象ができることで今まで考えもしなかった日本の社会の良いところや悪いところも見る視点ができたことは大きな収穫だと感じています。

今後仕事にどうつながっていくかはまだまだ検討を重ねないといけないですが、久々に自分の世界がぐっと広がるような心地よい体験をさせていただいています。

 

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